メイクを落とさず寝た翌朝|残ったものと肌状態で決める洗い方
メイクを落とさず寝た翌朝、鏡の前で落ち着いて洗い方を考える女性

THE MORNING AFTER SLEEPING IN MAKEUP

メイクを落とさず寝た翌朝
残ったものと肌状態で決める洗い方

子どもの寝かしつけで、そのまま朝まで眠ってしまった。飲んで帰った夜、着替えるだけで精いっぱいだった。鏡を見ると、ベースメイクはところどころ薄くなり、目元や口元にはまだ色が残っている。枕にも少し移っていて、どこまで落ちたのか分かりにくい朝です。

昨夜できなかったことを責めるより、今朝の洗い方を決めましょう。一晩たったからといって、二度洗いや長時間のクレンジングで帳尻を合わせる必要はありません。

最初に分けて見るのは、「顔に何が残っているか」と「赤み・はれ・かゆみ・強い刺激など、今の肌に中止を考えるサインがないか」の二つです。異常がなければ、残った製品の表示に合う方法で一度落とし、使用するクレンジングの表示どおりにすすぎ・洗顔を行い、普段の保湿量へ進みます。

水をかける前に一つだけ:昨日使ったメイク用品を、ポーチや洗面台から出してください。枕へ移った色ではなく、顔へ使った現物が今朝の手がかりになります。

01 / TIME IS NOT STRENGTH

夜から朝へ時間が過ぎた洗面台の静物

一晩たった時間を、洗浄力へ置き換えない

「長く残っていたから、いつもより強く落としたほうがよい」。そう考えやすいのですが、経過時間はクレンジングの回数や、こする力を決める目盛りではありません。時間がたった事実と、今そこに残っているものは分けて考えます。

枕へファンデーションの色がついていても、顔からすべて落ちたとは判断できません。反対に、鏡で色が残って見えるからといって、顔全体を何度も洗う理由にもなりません。見るべきなのは、昨日使った製品と、その製品に記載された落とし方です。

  • 落ち残りが怖くて、クレンジングを長くなじませる
  • 一度洗った後も不安で、同じ洗浄を繰り返す
  • 朝だからと決めつけ、メイクが残っていても洗顔料だけで済ませる
迷いの原因は、意志の弱さではありません。
「一晩たった時間」「残ったメイク」「今の肌」をまとめて挽回しようとしたため、洗う回数だけが増えやすかったのです。判断を二つに分ければ、強さを勘で決めずに済みます。

02 / TWO THINGS TO CHECK

顔に残ったメイクと今の肌状態を分けて確認する図

落とす前に「残ったもの」と「今の肌」を分ける

CHECK 1残ったもの

ベース、日焼け止め、アイメイク、リップ。昨日使った物を特定し、「何で落とすか」の表示を確認します。

CHECK 2今の肌

赤み、はれ、かゆみ、強い刺激などがないか。洗浄を続ける前に、中止を考えるサインを確認します。

この二つを交差させると、今朝の出口は三つに分かれます。寝落ちの理由が、育児でも仕事でも飲酒後でも、判断に使うものは変わりません。

  1. 残ったものが分かり、気になる異常がない

    製品表示に合うメイク落としを一度使います。落ちにくいポイントメイクに専用の落とし方が指定されている場合は、その部分を先に分けます。クレンジング後に洗顔するかは、使用するクレンジング側の表示で決めます。

  2. 何を使ったか曖昧で、気になる異常はない

    枕の色や肌の感触から洗浄力を推測しません。昨日のポーチ、洗面台、使った製品の順に戻り、表示を確認します。容器で分からなければ、同じ製品の公式案内を探します。

  3. 赤み・はれ・かゆみ・強い刺激などがある

    こする、洗い足す、新しい化粧品を重ねる行動を止めます。該当する化粧品の使用を中止し、症状が続く、強い、悪化する場合は皮膚科専門医等へ相談してください。

「念のためもう一度」は、三つの出口にありません。
一度目に何を使い、どの表示に従ったかが分かれば、回数を増やすのではなく、その表示どおりに工程を終えます。

03 / USE WHAT YOU USED

昨日使ったメイク用品を洗面台へ並べて表示を確認する手元

昨日使った物を並べると、今朝の洗い方が決まる

ポーチの中身を全部出す必要はありません。昨日、顔へ使った物だけを洗面台へ置きます。ベースやファンデーション、日焼け止め、マスカラ、リップ。落とし方の表示を一品ずつ見れば、「薄くなっているから洗顔料でよい」「時間がたったからオイルを足す」といった推測を減らせます。

  1. 昨日使った物を特定する
    記憶が曖昧なら、ポーチや洗面台に戻って現物を探します。
  2. メイク側の表示を見る
    通常の洗顔で落とせるか、メイク落としが必要か、ポイントメイク用の案内があるかを確認します。
  3. 使うクレンジング側の表示を見る
    適量、なじませ方、すすぎ方、使用後に洗顔が必要かを確認します。

確認する表示は二種類です。メイク側の「何で落とすか」と、クレンジング側の「どう使い、使用後に洗顔するか」。この二つをつなぐと、今朝の洗浄を増やしすぎずに決められます。

寝落ちした場面によって、現物へ戻る場所は変わります

  • 寝かしつけで一緒に眠った朝:前日に持ち歩いたポーチと、出かける前に使った洗面台を確認する
  • 帰宅後、そのまま眠った朝:バッグの中のポーチと、玄関や洗面台へ置いた使用品を確認する
  • 落としかけで眠った朝:「途中まで落としたはず」という記憶だけで決めず、使ったメイク落としの表示と顔に残る対象を照合する

寝落ちの理由を細かく分析する必要はありません。昨日の行動をたどって、顔へ使った物と、すでに使った洗浄料を特定できれば、今朝の判断材料がそろいます。

04 / MATCH THE TARGET

目元のポイントメイクと顔全体のメイクを分けて落とす場面

顔全体を同じ強さで繰り返さない

ウォータープルーフのマスカラや、落ちにくいリップが残っていると、そこだけを見て顔全体の洗浄を強くしがちです。けれど、落としにくい場所が限られているなら、対応するポイントメイク用の落とし方を先に確認できます。

ポイントメイクを分けた後は、顔全体へ使ったベースメイクの表示に合う方法へ戻ります。一か所の落ち残りを理由に、頬や口元まで同じ回数でこする必要はありません。

時間を延ばさない

表示されたなじませ方を超えて、長く触り続けない。

回数を足さない

不安だけを理由に、同じクレンジングを反復しない。

熱さを足さない

熱いお湯で一気に落とそうとせず、使用品のすすぎ方へ従う。

「さっぱりするまで」ではなく、落とす対象と使う製品の表示が合っていることを終了条件にします。洗浄後につっぱりや刺激を感じたときは、さらに洗って確かめるのではなく、そこで止めます。

05 / DO NOT ADD THE MISSED NIGHT

洗顔後に普段使う保湿を普段の量で手に取る場面

抜けた一晩を、朝の量で埋めない

洗い終わると、「昨夜使わなかった分まで」と化粧水、美容液、パックを重ねたくなります。ただ、昨夜の不足量を朝に計算して上乗せすることはできません。肌に気になる異常がなければ、普段使っている保湿を、普段の量で行います。

今日は新しい美容液を試す日にも向きません。寝落ち、いつもと違う洗浄、睡眠不足など、普段と異なる条件がすでに重なっています。ここへ初めて使う化粧品まで加えると、もし違和感が出たときに何が合わなかったのか分かりにくくなります。

今朝のゴールは、完璧な肌へ戻すことではありません。
メイクを残した状態を終え、洗いすぎず、今の肌に必要な保湿まで行うこと。そこまでできれば、朝の工程は十分です。

06 / AFTER CLEANSING

洗い終えた後、朝から昼までの肌変化を鏡で確認する女性

何度も洗い直さず、
昼までは触りすぎない

洗い終えた直後だけで判断せず、朝の支度をしながら肌の変化を見ます。落ち残りが不安だからと何度も触ったり、鏡へ近づいてこすったりすると、新しい刺激を足してしまいます。

確認するのは、次の変化です

気になる異常がない
新しい特別ケアを足さず、その日の紫外線対策など普段の朝の支度へ進みます。
赤み・はれ・かゆみ・強い刺激などが出た
使用した化粧品をいったん止め、こする・洗い足す・別の化粧品を重ねる行動を避けます。
症状が続く、強い、悪化する
自己流で化粧品を足さず、皮膚科専門医等へ相談してください。

洗浄を終えた後は、直後の感触だけを理由にもう一度洗いません。支度中から昼までに新しい変化が出るかを見て、気になる異常がなければ追加の特別ケアは行わず、普段の一日へ進みます。

次に迷わないために、
今朝確認した物を戻しておく

洗い方を新しく増やす必要はありません。昨日使ったメイク用品を戻す場所を決め、メイク落としの表示が確認できる向きで置きます。次に同じ朝を迎えても、使った物と落とし方をたどれる状態が残ります。

  • 経過時間を理由に、洗う回数や力を増やさなかった
  • 残ったものと今の肌状態を分けて見た
  • メイク側とクレンジング側、二つの表示を確認した
  • 昨夜分を朝の量で上乗せしなかった

残ったもの、今の肌、二つの表示。この三点を確認できれば、二度洗いするかどうかを勘で決めずに済みます。

* メイク落とし・洗顔料の使用方法、使用量、ダブル洗顔の要否は製品ごとに異なります。手元の製品表示をご確認ください。

* 化粧品の使用中または使用後に赤み、はれ、かゆみ、刺激などの異常が現れた場合は使用を中止し、症状が続く場合は皮膚科専門医等へご相談ください。

* 本記事は一般的な化粧品の使用・洗浄に関する情報であり、診断や治療を目的とするものではありません。

企画・編集:Smart Cosme編集部