帰宅をスキンケア再開の合図にする女性

スキンケアが続かない日は、「工程」より3つの合図を決める

疲れて帰った夜はそのまま眠り、翌朝になって「また続かなかった」と落ち込む。数日後に気合いを入れて工程を増やしても、忙しくなると元に戻る——そんなこと、ありませんか?

スキンケアが続かないとき、足りないのは意思の強さではなく、始める合図と終わる場所かもしれません。

毎日すべてを完璧に行うのではなく、「帰宅・洗面台・外出前」という生活の3場面へ、落とす・整える・守るの役割を一つずつ置きます。1日抜けても、次に来た合図から戻れる形を作りましょう。

01 WHAT

帰宅、洗面台、外出前の三つを開始の合図にする図

続かない日は、工程より開始の合図を減らす

「クレンジングをして、洗顔をして、化粧水、美容液、クリーム……」と工程を丸ごと覚えようとしても、疲れた夜には思い出すこと自体が負担になります。

先に決めたいのは、どの場面になったら始めるかです。

RETURN

帰宅

その日に使用したメイクや日焼け止めを確認し、表示に合う方法で落とす。

SINK

洗面台

洗顔後にタオルで水分を押さえたら、普段の保湿へ戻る。

DOOR

外出前

今日の外出予定と製品表示を確認し、必要な紫外線対策をする。

これは、同じ時間に行う3工程ではありません。生活の別々の場所に、判断を一つずつ置くための合図です。

02 ROLE

3つの役割は、3商品という意味ではありません

「落とす・整える・守る」と聞くと、また3商品増えるように感じるかもしれません。けれど、ここで分けたいのは商品の数ではなく役割です。

落とすは、その日に使った製品の表示に従って肌上のメイクや汚れを洗い流すこと。整えるは、洗顔後に普段の保湿ケアへ戻ること。守るは、外出予定や製品表示に合わせて紫外線対策を行うことです。

一つの商品が複数の役割を担う場合もあれば、肌の状態やその日の使用品によって必要な工程が変わる場合もあります。役割を三つに分けるのは、買い足すためではなく、今日は何を残せばよいかを見失わないためです。

03 DESIGN

合図、一つの動作、終わりを一行にするカード

「合図・一つの動作・終わり」を一行にする

続かない日に迷いを減らすには、合図だけでなく終わりも決めます。スマホのメモや紙へ、次の三列を書いてみてください。

合図一つの動作終わり
帰宅今日つけたものを確認表示に合う方法で落としたら終わり
洗面台いつもの保湿を始める肌へなじませたら終わり
外出前今日の予定を確認必要な紫外線対策をしたら終わり

「余裕があれば追加すること」と「最低限」を混ぜないのがポイントです。最低限の終わりが見えれば、元気な日はその先へ進めますし、疲れた日はそこで止められます。

04 RETURN

帰宅後にその日につけたものを確認する女性

帰宅したら、その日につけたものを確認する

帰宅後の合図は、「必ず同じ洗い方をする」ではありません。まず、その日に何を使ったかを確認します。

落とし方は、メイク料・日焼け止め・洗浄料などの表示に従ってください。落としにくい製品を使った日と、使っていない日で必要な方法が同じとは限りません。また、落とせなかった翌朝に、回数や力を増やして取り戻そうとする必要もありません。

洗うときは、ぬるま湯を使い、指で強くこすらないことを基本に。洗浄後につっぱりや乾燥を感じる場合は、普段の保湿へ戻します。

鍵やバッグを置く場所の近くに「今日つけたものを確認」と短く書いたカードを置くのも一案です。クレンジングを置くことより先に、確認する動作を合図にすると、その日の条件に合わせやすくなります。

05 SINK / DOOR

洗面台の保湿と外出前の紫外線対策を別の合図にする図

洗面台で整え、外へ出る前に守る

洗顔後は、タオルで水分をやさしく押さえたら、スマホやドライヤーへ移る前に、普段の保湿ケアを一つ始めます。「5分以内」のような数字を全員共通の失敗ラインにせず、タオルの次という順番で覚える方が生活へ置きやすくなります。

日中の紫外線対策は、朝の工程へ全部まとめて覚えるのではなく、外出前の合図へ分けます。天候だけで決めず、外へ出る時間や行動、使う製品の表示を確認しましょう。

洗面台には保湿、玄関付近には外出前の確認。場所を分けると、「朝の工程を一つ忘れたから全部失敗」という感覚になりにくくなります。

06 RESTART

一日抜けても次の合図から再開するカレンダー

抜けた翌日は、取り戻さず戻る

習慣が途切れると、翌日に長時間のケアをしたり、いつもより強く洗ったりして帳尻を合わせたくなることがあります。でも、昨日できなかった分を今日の肌へ上乗せする必要はありません。

戻る場所は、次に来た合図です。

  • 夜に落とせなかったなら、翌朝に自己流で洗浄を重ねず、使用品や肌状態に合わせて普段のケアへ戻る
  • 保湿を忘れたなら、気づいた時点から手持ち製品の表示に沿って戻る
  • 外出前の対策を忘れたなら、次の外出前に予定と製品表示を確認する

厚生労働省の行動変容に関する説明でも、行動には「逆戻り」が起こり得るとされています。空白を失敗の証拠にするより、戻る合図を残しておく方が、次の一回を始めやすくなります。

TODAY

今日つくるのは、3行だけでいい

今夜、全部の化粧品を並べ直す必要はありません。次の3行を、自分の生活に合わせて埋めてみてください。

  1. 帰宅して「    」したら、その日に使ったものを確認する
  2. 洗顔後「    」の前に、普段の保湿を始める
  3. 外へ出る前「    」を手にしたら、紫外線対策を確認する

鍵、タオル、ドライヤー、スマホ、バッグなど、毎日すでに触れているものを入れるのがコツです。新しい決意を増やすのではなく、今ある生活へ一つずつ結びます。

スキンケアが続かない日があっても、全部がゼロになるわけではありません。次の合図から戻れる設計なら、「またできなかった」ではなく、「ここから再開できる」に変えられます。

SAFETY

肌の状態が気になるときは

強い赤み、痛み、かゆみ、腫れなどが続く場合は、工程を増やして様子を見続けず、使用を中止して皮膚科などの医療機関へ相談してください。新しい製品を一度に複数追加すると、何が合わなかったか判断しにくくなります。

注意事項

本記事は一般的な化粧品の使い方と生活上の工夫を整理したもので、医療上の診断や治療を目的とするものではありません。使用方法は各製品の最新表示を優先してください。

参考資料

厚生労働省 e-ヘルスネット「行動変容ステージモデル」
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/exercise/s-07-001

American Academy of Dermatology Association「Skin care on a budget」
https://www.aad.org/public/everyday-care/skin-care-basics/care/skin-care-budget

American Academy of Dermatology Association「Face washing 101」
https://www.aad.org/public/everyday-care/skin-care-basics/care/face-washing-101?pp=1

企画・編集:Smart Cosme編集部